古代から続く香りの知恵

猛暑で乱れやすい自律神経。 古代から親しまれてきた香りの知恵と、現代科学が示すアロマの働きについてご紹介します。

酷暑と自律神経の乱れ

夏の長い酷暑は、外気と冷房の温度差によるストレスや、寝苦しさからくる疲労など、私たちの体調に大きな影響を与えます。 「なんとなくダルい」「眠りが浅い」「食欲がわかない」といった不調は、自律神経のバランスが崩れているサイン。 暑さとストレスが続くこの季節には、心身をやさしく整える工夫が欠かせません。

古代から続く香りの活用

実は“香り”は現代の流行ではなく、紀元前から人々の暮らしを支えてきました。 古代ローマでは公共浴場でラベンダーの香りが使われ、心身を清める存在として大切にされてきた記録もあります。 ラベンダーという名前の語源はラテン語の「lavare（洗う)」。 古代の人々にとって、香りは癒しと再生をもたらすものでした。

科学が示すアロマの効果

現代の研究では、ラベンダーの主成分「酢酸リナリル」には自律神経を整え、リラックスを促す働きがあることが確認されています。 緊張やストレスで優位になりがちな交感神経をやさしく沈め、副交感神経を高めることで、眠りの質向上や心の安定につながります。 精油は「植物の命が詰まった一滴」。 その力を借りて、酷暑の夏にひと息つける時間を持ってみてはいかがでしょうか。

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